2013年11月24日日曜日

SIMフリー「iPhone 5s/5c」。型番「A1453」に秘められた対ドコモ戦略


いきなし日本でも「iPhone 5s/5c」のSIMフリーモデルが、Appleから正規発売です。

年末進行でそうでなくても超ー忙しい時期なのに、ま~た結構大きな新ネタ登場で各種IT系メディアの方々は涙目必至、と。



で。これ、大きく“ふたつ”あると思うのですね。それは、対応バンドと「価格」、ですね。

話がややこしくなるので、今回は「iPhone 5s」に限った内容としつつ、「対応バンド」に関して。

まず、「iPhone 5s」にはグローバルで5タイプ(も)あります

なんでこんなに数が増えちゃったかと言えば、それは「iPhone 5」以降、iPhoneの通信規格が「LTE大前提」となったからです。「3G大前提時代のSIMフリーモデル」の世界とは、かなり違うよ~、ということ。

で、日本用の「iPhone 5s」は型番「A1453」となります。

ななんと、たった1モデルで、ドコモ、au、ソフトバンクすべてのキャリアに対応しているすごいヤツなのです。

ワタクシこれを称して「ガラパゴス・スペシャル」・笑

ドコモに対応するLTEは、2.1、1.7、800、auは2.1、800、そしてSBMのは2.1、1.7、900です。SBMの900は来春スタートインですが、端末は、しっかり対応済みです。待ち遠しいですね・笑

また「A1453」、通話(3G)のほうもWCDMAとCDMA2000に1台で対応しています。

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以上、「ガラパゴス・スペシャル」の内容と、ドコモ参入によって日本3大キャリアすべてがiPhoneを扱うようになった事実を鑑みれば、特にプロなら「もしかしたら日本でもSIMフリーモデルは発売されるかもよ~」的な予想は立ったはずですね。年末だからといって慌てる必要はありませぬ・笑

ここで、アメリカAppleのHPで、彼の地での「SIMフリー iPhone 5s」を確認してみましょう。発売は日本とほぼ同時でした。

はいっ。どうも「T-Mobile」(キャリアです)に最適化されたタイプの端末しかSIMフリーモデルは販売されてないみたい。「at&t」や「VERIZON」といった北米の超大手キャリア用は実質的な専用端末が用意されているのが彼の地だったりします。後者は日本同様の“2年縛り”が大前提のものしか存在しません。

ガラパゴス・スペシャルたる「A1453」は、LTEのバンド1にも対応しているので、そこそこ世界で通用するとは思いますけれど、「3G時代」のように、SIMフリー端末持っていれば世界中でフリーダム~とはどうもいかないようです。そのあたりは要チェック。

Appleの意図は、きっと、ユーザーの真の自由のためにあるのではナイ・笑

たとえば同じ800MHz帯とは言っても、ドコモの800とauの800では周波数帯が微妙に違っていて、バンド名も違う。つまりLTEの場合、極めて細かく周波数帯が分割されていて、バンドが違ったら同じ800でも対応しないのです。

なのでドコモとAppleの契約はソートー前から準備されていたと予想します。Appleのほうがやる気満々だったのかも.....。ぢゃないと開発は絶対に間に合わない.....。

あるいは、です

ハナっからAppleは「iPhone5s」では、「A1453」というガラパゴス・スペシャル作って、SIMフリーモデルを出す予定だったのかもしれない.......。


このあたりも、プロの洞察が超~甘いのでは?と常々感じていたところ.....。

Appleはドコモと契約結ぶにしろ結ばないにしろ、どっちみちガラパゴス島の3大キャリアに最適化したスペシャルな端末を作るつもりでいた、という予想です。

きっとこれ、当たってる・笑

もちろんメイン・ターゲットはドコモの既存「Xi」ユーザーです。

主に“2011年暮れモデルから、2012年夏と秋モデルのユーザー”でしょうか。

楽勝で1000万台、つまり1000万人以上います。

いつまで経ってもAndoid 4.1にすらバージョンアップしない手の中のXiスマホを眺めつつ、あと1年以上も“2年縛り”が続く身の上に、「ふぅ~」と溜息をつく.......。みたいな方々がターゲットということです。


これはやっぱしボーナスシーズン直前に投入しないとね・笑

もちろんauのAndroidユーザーにも当てはまりますが、そもそもiPhone扱っていたauで、あ・え・てAndroidを選択した人の意思ってソートーに強固でしょうし、何よりauがLTEモデルを発売開始したのは2012年年末からですからまだ1年。絶対数はソートーに少ないはず。

なのでほぼ間違いなく日本版SIMフリー「iPhone 5s (A1453)」のメインターゲットは、主に2012年中に「Xi」を購入した楽勝で1000万人超えの方々でしょう。

なんたってAppleはハードウェア売って利益出すというビジネスモデルなんす。ハードウェアメーカーとしての視点で莫大な数の「Xi」ユーザーを眺めれば.......ヨダレものでしょ・笑

GooglePlay版「Nexus 5」と比べれば、もちろん高い。って言っても32GBモデルの価格は一般的なハイエンドAndroidと肩を並べるもの。輸入モノの香港版SIMフリーモデルと大して違わない。iPhoneの原価が200ドル以下なんていうこと多数派は知らない・笑

なにより正規SIMフリーモデルは、しっかりとAppleの保証がつくわけです。安心感は桁違い、と。

で、この「A1453」、ガラパゴス・スペシャルの存在は、きっとAppleがドコモと正式契約取り交わす上でのウェポンとしても機能したでしょうね。もちろんApple側に有利に働く弾として.......。

いつまで経ってもドコモがiPhoneを扱わなければ、Xiに対応するApple保証付きのSIMフリー端末が、auならびにSBMへMNPする強固な“導線”となってしまうわけですから。もちろんドコモ各種クラウド・サービスから離脱してしまう人も増えてしまう、と。

まっ、今回の日本での「iPhone 5s/5c」SIMフリーモデルの正規発売の主旨はきっとそこにあります。

とりあえず、いぢょ。

【追記 2016年4月9日】

     ひとくちに“格安SIM”と言っても、その中身は天と地っ!



ワタクシが、NifMo → IIJmio → mineo へと至った、マイネオのコスパ最強“10の理由”を書きました。ぜひ


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