2014年5月15日木曜日

ドコモ『Xperia A2 SO-04F』は“VoLTE”に非対応! その理由は“SoC” にありっ!


予想どおり、2014年ドコモ・夏モデル、『Xperia A2 SO-04F』は、半年前発売の『Xperia Z1f SO-02F』とほとんど変わらないスペックで登場~っ。

ミリ単位で筐体のサイズには差が出ていますが、それは背面のガラス板をヤメてアルミのアルマイト仕上げを新採用した為ですね(↓ 左が『A2』、中央が『Z1f』、もちろん一番右は『iPhone 5s』)。



もっとチープな感じになるのか? と予想していたのですが、ソニーのデザイナーさんは、結構、お上手。決して安っぽくはなく、質感も高いと思います。ただし、「Z」の称号は取り下げ.......ということであります。

新色のオレンジとラベンダーの2色も素敵なチョイス。悪くないぞ、と。

もともと『Xperia Z1f SO-02F』は、“iPhone キラー”として、ドコモがソニーに開発を依頼したモデル。しかし一転、ドコモがiPhoneを扱うようになって、鬼っ子化。ただし、auもソフトバンクも、シャープ製の4.5インチモニタの小型タイプ『AQUOS PHONE』を、今年の夏は、ラインナップ中......。

ドコモとしては、ソニーに対する配慮もあるだろうし、ライバル・キャリアにも小型タイプのAndroidが設定されていることもありつつ、とりあえず“お化粧直しモデル”を並べてみました~、といったところでしょうか。

ただし、同じく小型タイプで頑張っていた『LG』製は無くなりましたねぇ。

ドコモとAppleの契約は、2013年の6月だったと噂されています。なので、2014年夏モデルの企画に関しては、「iPhone をラインナップする初めての夏」ということ大前提に、“端末のキャラ分け”を新設定することが可能だったはず。「LGのほうはヤメ」ってな感じでしょう。きっと大して売れていなかったろうし.......。

で、『Xperia A2 SO-04F』の最大のポイントは、ドコモがギョーカイ一番乗り宣言を激しくアピールしている『VoLTE』(ボルテ)に唯一対応していない夏スマホ、ということだと思います。

その理由も明確で、SoC(System on a Chip)が対応していないから

『Xperia A2 SO-04F』に搭載されているSoCは、クアルコム社製『Snapdragon 800』。このスマホの頭脳とも言うべきSoCも、『Xperia Z1f』と同一のまま、なのです。これがVoLTEにはそもそも対応していない......。

ただし、2013年冬モデルのほとんどは、この『Snapdragon 800』を搭載、半年前は最新鋭のSoCだったのであります。

一方、2014年夏モデルの多くは、ドコモだけでなく、auもソフトバンクの端末も、SoCは『Snapdragon S801』という進化版を搭載しているのです。

S801には基本的にツータイプ存在するのですが、そのどちらもが標準でVoLTEに対応しているのであります。

で、ここでの超・疑惑はですねぇ、果たしてドコモが2014年夏モデルからVoLTEを開始する事をハナから予定していたのだろうか? ということ、なのです。

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というのも、例えば本日2014年5月15日は『Galaxy S5 SC-04F』の発売日ですが、じつはこの端末、現時点では、そのVoLTEに対応しておりません。ドコモはこれからバンバンCFとかで2014夏モデルの宣伝繰り広げると思います。VoLTE、VoLTEと連呼されることでしょう。でもじつは、まだ対応できていない。

その理由は、夏モデルのすべてのVoLTE対応端末で、VoLTEのための新たなOSのバージョンアップ(ソフトウェアアップデート)が必要になるからなのです。

CFで『Xi』と連呼しつつ、対応エリアは環八(@東京)の内側だけ、みたいな2年チョット前のドコモの振る舞いを思い出しちゃいます・笑

VoLTEへの対応アップデート・スケジュールは、6月下旬から7月とアナウンスされています。『Galaxy S5 SC-04F』の場合なんかだと上手く行っても、購入から一ヶ月半も待たされてやっとVoLTE化なんですな......。あくまでも上手く行って......のオハナシですぜ。

『Xperia Z2 Tablet』なんかも通話機能もウリになってますので、当然、VoLTEのためにはバージョンアップが必須となります。

つまり、です。

たとえば半年以上前から、ドコモの中の偉い人が『VoLTE開始』を決定していたとすれば、こんな2ヶ月近くの“VoLTE 対応の遅延”など発生するわけがナ~イ、のであります。

きっとこれ、完全なる前倒し

通話定額プランだけでは寂しいので、技術面でのアドバルーンとしての「VoLTE」でしょ!、と・笑

確かに通信品質も上がり、この新技術はユーザーメリットにも繋がる。ただし、ひとつ注意点が......。それはVoLTE対応端末同士でないと、VoLTEのメリットはフルに享受できないということ。相手が3G通話だと、なんとコッチがVoLTE対応端末でも、コッチも3G通話になっちゃうんですと・www ぇない......。

Snapdragon 800搭載端末(『Xperia A2 SO-04F』が良い例)以前のモデルは、そもそもVoLTEに対応していない。つまり、VoLTE、VoLTEと連呼しても、2014夏モデルを速攻買いしたユーザーのほとんどがVoLTEのメリットをほとんど享受できない、ということ。

飛びついても、あんまし意味がな~いということ~・笑



auには、LTE-Advancedの要素技術のひとつである「CA(キャリア・アグリゲーション)」で先行を許してしまったドコモ。LTE-Advancedなんて、本来は、ドコモが先陣切らないといけない技術(“真の4G”の音頭取りは、あくまでもドコモ・笑)。

けれど、auが、800MHz帯と2.1GHz帯というシンプルな構成でCAを実現しているのに対し、ドコモは、容量ギリギリの2.1GHzがLTEのメインでありつつ、1.7GHz帯は東名阪だけでまだまだ整備途上、800MHz帯は山間部のみ、1.5GHz帯はスポット運用みたいな具合に、運用中の周波数帯の断片化が著しい。きっと現状では、効率の良いCAの運用が難しいのが現状。端末だけでなく、基地局側の対応もあるしぃ。

一種類のRFチップがすべてのLTE周波数帯に対応してしまう.......などという、『Snapdragon S810』あたりが登場するまで難易度高いのでは? と勝手に予想します。ちなみに『Snapdragon S810』搭載機がデビューするのは、2015年初春と予想されています。

2015年2月の「MWC2015」で発表されて.......みたいなモデル。ちなみに2014年の『MWC 2014』で発表された2台がSamsung『Galaxy S5』とソニー『Xperia Z2』だったりしますぅ・www

多数派にとっては、ドコモが莫大な宣伝予算をブッ込んで、VoLTE、VoLTEと大騒ぎしても、あんまし関係がない。3G用の帯域を空かせたいから、キャリアは勝手にVoLTEを推進するわけですしぃ・笑

何より今年の夏の最大のポイントは、ドコモの新・通話定額プランに対応して、auがどんな新・料金体系を展開するか?ということ。

ドコモの最新の本カタログの中には、料金表のページは存在していない。

本日2014年5月15日から6月1日開始の新料金プランの予約受付をしているというのに........。

なぜか?

auが打ち出す新・料金プランに速攻で数字を合わせてくる予定だからでしょう。だから価格表は、今回は別のパンフレットにて。いつでも差し替えOK、と・笑

もちろんソフトバンクもそれに追従してくるぞ、と。

auは、いつ発表するのかなぁ? 6月1日以降になるとドコモに法人需要ゴソっと、もってかれちゃうから、そんなに先のオハナシではないと勝手に予想しますぅ


最後に.....。

もちろん『Xperia A2 SO-04F』は、『Xperia Z2 SO-03F』とか au『Xperia ZL2 SOL25』に新搭載の“ノイズキャンセル機能付きヘッドフォンへの対応機能”はございません。

けど、ソニーが誇る脅威のノイキャンを気軽に楽しむのなら、ワイヤレスの『MDR-EX31BN』を購入すれば良いのですよ♡



とりあえず、いぢょ!


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