2012年6月30日土曜日

「AQUOS PHONE Zeta」について


大型のdocomoショップ前を通りかかると、立ち寄る癖がついてしまったよう・笑。イチオー、docomoユーザーですしぃ。

まあ今回もGalaxy S3イヂろーかなーと思って店内に入ったのですが、結構、新しい「夏モデル」が並んでいた。台数? S3も含めて5台はあったかな……。

AQUOS PHONE Zeta
ELUGA V
optimas it
F-09D ANTEPRIMA
AQUOS PHONE st

あ、S3も含めて6台だった・笑。

オトナのオモチャがこれだけ並んでいると、いいとしこいてもう夢中。ガンガンゆく。

まだ並べたばかりだったようで、接客とは別のスーツ姿のスタッフが、カラーコピーの簡易チェック表みたいなのと見比べながら、隣でイヂっていたのですが、お互い無視・笑。

さて、結論からすれば、です。

「あー、オレってまともに“ガラスマ”をイヂったのって初めてなのかも……」ということ。

そもそもiPhoneな人だったし、Androidは4.0のNexusから始まっているし、GalaxyS3はもちろんSamsung製だし、昨今ソートーいぢっているHTC Jは台湾製だったりする。

で、なんでそんなこと思いついたのかと言えば……ズバリ、酷かったから、ガラスマが。当たり前のことがぢぇんぢぇんできていない。マジっすか……。

もちろんoptimas itはLG製、つまり韓国製で、そこそこイケてる印象だったし、AQUOS PHONE stは、パッと見からして、「観る」ではなく「聴く」ために特化していることが分かって、ちょっと触っただけだった。

これ以上、個別の機種に対して云々言う気はないのだが、「これで2年縛りなんてたまったもんじゃない」と思ったし、完全にUIのチューニングとか未完成のままなんですわ。明らかに。確かにデモ機はデモ機ですが、本当にこれでいいの?とマジでビツクシしました。

しかも隣では「初スマホ」らしきセレブ感漂わせているご婦人がスマホの説明、スタッフから受けていたんだけど、酷い説明だった……。こういう接客なのか……と暗然とした。つまり、「欲しかったら、とりあえずどれか買えばぁ、どれも似たようなものだしぃ」みたいな内容なんですね。

これからスマホ買う人多いと想いますけど、初めてのスマホ失敗すると、人生変わります。間違いなく。Android4.0モデルになってもガラスマのヤバさって変わっていないことが分かりました、今回。

実際、今年の第一四半期の世界スマホメーカーの利益とか出ているんですけれど、今年になったらもうほとんどAppleとSamsungだけが圧倒している。この二社と比較するとHTCでさえチラっレベル。他のほとんどメーカーは赤字体質ってことでしょ、これじゃあ。こうなってくると開発のためのリソースとか絶大に違うと考えるのが冷静かと存じます。

スマホって基本的に(ただの)板の画面を“指”っていう人間の最も感受性の強い部分で操作するものですよね。スマホ側の表現力とか演出とか、すごく強く求められているもの。つまり最後のセッティングとかチューニングとか、めちゃくちゃ大切。

自社が用意できるその時点での高度な要素を融合させれば、スペックだけは、そこそこゆく。スペックだけは、ね。ガラケー時代からそういう傾向あったみたい(夏野剛の説)。で、スマホ時代になると、そのやり方がもっと悪いカタチで結果として出ちゃうみたい。基本的には「時間切れ」みたいな状態で出荷しちゃうみたい。信じられない……。触ってビツクシみたいな世界。

ちなみに……。

あまりにも手前味噌で書かなかったんですけれど、NexusがスパっとAndroid 4.1にも対応したのを鑑みれば……(@ Google I/O 2012)、Galaxy Nexusの白ロムを買って、3G定額でdocomoと契約するって方法もまだありますね。3G回線での通話頻度の高い人とか、こっちのほうが料金的にも良いんでないの? とか思ったり・笑。もちろんXi回線まともに繋がらなくて3Gと行ったり来たりで電池ダダ減りの心配もしなくてオッケー! docomo好きな方はぜひご検討を。

あとはXperia GXとSXに触れてどう感じるか、だな。銀座とか行けば、直ぐにでも触れるようだけれど、立ち寄るタイミングが見えない。まっ、いっか・笑。

話は変わって、いやー、昨日の国会議事堂前のデモ、凄かったですね。ヘリコプター映像、往年の“鈴鹿8耐”かと思っちゃいました。ついに日本もここまで来ましたね。原発の問題だけじゃなく、増税の問題とか複合して、ここまでの不特定多数の人が集来されたのだと存じます。来週はもっと凄いでしょうね。楽しみです。銀座寄った後に行ってみるかな。

でぇ。docomoのビジネスモデル見ていると、まったく同じだよな、と。構図は。手元に豪華な6月号カタログあるけど、110ページもあったりする。すごいねー。もちろんフルカラー。一体、これだけでいくらコスト掛けているんだ……と冷静に思ったりする今日この頃です。






2012年6月29日金曜日

Test






「Nexus 7」について

.
Google I/O 2012にて、いろいろ出ました。

まず……

■ Nexus 7
これに関しては、じつは結構、ガッカシ。というのも筐体として、たとえばGalaxy Tab 7.0なんかと比べても、サイズとか重さとか、あんまし変わらないからです。スクープ画像とかの中で、「縁」の部分が、ほとんどなく、いわゆるGalaxy Noteっぽいのがあったのですが、あくまでもモーソースクープだったようですね・笑。まっ、Kindle Fireとガチな値段設定ですかね、ポイントは。199ドルから。安っ。ただ安いけど、本質ではないような気が……。

■ Nexus Q
事前スクープ一切なし。その「GANZ」な佇まいにビツクシです。まあこちらのほうが本質かな、と。けど299ドルと意外に高い。ただし、要フォローなニュー・アイテムでしょう。

■ Android 4.1
Nexus7の7インチ画面に最適化したであろう、最新OS。docomoがやっと4.0.4にしたばっかしだというのに……。ただし、I/Oでは、参加者には4.1をプリインストールしたGalaxy Nexusと、Nexus7と、NexusQが配布されたそうです。ダーターです。儲かってまんなー、Google・笑。素直に羨ましいっ。けど、既に国内で“GN”に4.1を速攻インストールしちゃった人の動画を拝見したのですが、やっぱり速いわ。ちゃんと動いている。Galaxy Nexus買っておいてよかった~と思う瞬間です。まあ問題はdocomoがいつOTAするのかってことですけどね……乾;。

■ Google Now
わっ、出た、Google版Siri。前回のエントリーで「出るに決っている」と書いた。根拠無く、唐突にそう思ったから。でも予想みたいな記事は一切読んだことはない。でも、トータルで考えてGoogleが出すに決っている、とそうフト思ったのでした。でも、書くと、「ほんとかよ?」って自分でも思ったり・笑。でも速攻出た。勘は働いているよう。それが嬉しい・笑。

以下はI/O 2012終了と同時に一気にワタクシの“GN”に降りてきたGoogle謹製アプリ群について。

■ Google+
また、UI変えた。びつくし。マーク君並に鬼になりつつある。ユーザーのことなんぞちーとも考えいない。いいねっ・笑。ガンガン行って欲しいぞ。ただし、各種サークル間を横スワイプで一瞬で行き来できていたのだけれど、その設定はやめた。すっごい好きだったんだよな、これは。復活望む。

■ Chrome
Betaの名称が取れた。4.1導入と同時に正式版。じつは直前に「最速」を謳うFirefox Betaが出て、ちょっと遊んでみた。他のブラウザもイヂってみた。でもFireFoxに関しては、体感では言うほど速くはなく、しかもFontの表示とか、デザインが崩たり、結構あって、アンインストールしたばかりだった。でもってオシメの取れたChromeを試してみれば……「バリ速っ」。ずっとQuick ICSブラウザーを使っていたのですが、徐々にChromeBetaを使う機会が増え、今回のモデルチェンジで完全にワタクシは「Chrome」派となりましたね。

■ あと……
Googleドライブとか、マップとか、GoogleEarthとか、Playムービーとか、どかどか一気に最新のものへと更新された模様でございます。

それと……

■ Googleリーダー
これはちょっと前、日本語化なったというだけ。でも最近ではかなり使っているアプリ。フリップボードとの相性もとてもよいし、単独でも使っている。

でもってGoogle I/O 2012は続いていて、さっき登場したのはiOS版「Chrome」。

容赦無いね~・笑。



2012年6月25日月曜日

「Siri」について

.
土日、人様のiPhone4Sの「Siri」で遊ぶ。面白いね。

先週末はソフトバンクの株主総会があって、Ust.で拝見しましたが、株主の「社長が最も注目しているiOSの機能は?」みたいな質問に、「Siri」というお答え。

だよね。と深く納得。

音声入力のAIは、これからさらに広がるスマホユーザーとか、様々な機器にチップが埋め込まれてゆくことを鑑みれば、絶対にキモ。

で、久しぶりに「しゃべってコンシェル」を起動してみたのですが、今回、ついに捨てますた・笑。

あと、ソフトバンクは特にヤフー系サービスをスマホ大前提で再構築してゆくことを明示していますが、ヤフーが出した「音声アシスト for Android」を試してみましたが、これも捨てますた・笑。

他に「robin」とか、日本語にも対応している「Vlingo」とか試してみましたけど、全部、捨てますた・笑。

ふむ。

で、Google音声検索を試してみれば、あいかわらず舌を巻くほどの認識力。

Galaxy Nexusを買った当時から「よく、これでカチっと認識するな」と驚いていたシロモノですが、やはりその能力は相変わらずです。

で、結論としましては、Googleが開発していないわけがない、と。

タイミングは分からないけれど、「すっげー」の絶対に出してくる。もちろん、すべてのGoogleサービスに連動させて。

噂のうの字もないけれど、絶対に出してくる。これは間違いない。

楽しみです。



2012年6月20日水曜日

続「Galaxy S3」について

.
実際に触れてみると、想像以上に「Galaxy Nexus」ぽかったです。

Galaxy S3の画面サイズは4.8インチ。Nexusよりも0.1インチ拡大していますけれど、0.1インチ=2.54mmですからね。それも画面の対角線の長さで。実際、実機二台を並べて見比べても、多数派は「同じでしょ?」というレベルだと思います。

しかもラウンドした筐体の四隅とか、薄い感じとか、想像以上にNexusそのものをイヂっている雰囲気。この印象はS2 LTEや同WiMAXをイヂっている時には感じにくいものでした。

しかも、ドコモ版S3はガラパゴス機能を搭載して、この軽さと薄さを実現している。素直に凄い。

Nexusを土台にしてICS前提で作られたアプリとかも、問題なく作動するよう、きっと配慮されているだろうし……。

CPUの性能、メモリの容量、電池容量はもちろん電池交換可なところもポイントでしょう。

こりゃ「鉄板」ですな。

片手使いでギリなサイズがやはりこの4.6~4.8インチクラスだと思います。94%くらいは片手だけで操作できる(当社比・笑)。5.3インチのGalaxy Noteもかなり魅力的だけれど、やはりそこに「境界線」は存在している。Galaxy S3はガラス面をラウンドさせたり、四隅を超薄くしたりNexus以上に「片手持ち(親指のリーチ)」に配慮しているのは間違いなし。

また4.3インチとか、3.7インチとか、中途半端に小さなモニタ画面の場合は、年末出るだろうiPhone5が、めっちゃカブってきてしまう、と。でもiPhone5はさすがに4.7インチクラスではないだろう、と。

やはりちょっと先を考えても、いろんな意味での安心感がGalaxy S3にはあるな、と。いろんな意味で後悔しない、させない魅力というか……。

とはいえ、Android2.x系からの買い替え需要を考慮して、あえてメカニカルなホームキーとか、「設定」のタッチセンサーキーとか残すのも、今や販売台数No.1なSamsungならではの流儀かな、と。ホーム画面とかも含めて、クラシックに感じさせる部分も多いですね。

ともあれ、さすが手堅い。そんな印象ですね。

ps.などと書きましたが、これはマシンそのものの印象で、キャリアが提供する通信品質のことではありません。気になって地元ドコモに寄って、「ここいらのXi状況」を確認しましたけど、電池ダダ減り状況は改善していませんでした。もちろん自己判断ですが個人的環境では「Xi、ありえない」です。かしこ。



2012年6月16日土曜日

「MacBook Pro Retina」について

.
というわけで渋谷のアップルストアにちょい寄りしてみました。

結構、イヂれた。ラッキー。

もちろん目当てはRetina化された「MacBook Pro 15インチ」なわけですが、「これかな?」みたいなテキトーな感じでイヂっていたものが、どうも……。ぶっちゃけ、「こんなのならイラない」と思ったわけです。モニタの質に関してです。

仕方ないので二階まで散歩。一転、激・混み。びっくりしました。どうもiPhoneの修理待ちの群れみたいな印象ですね。ジーニアスだったらサービスも良い……というのは広く知られているようですから、渋谷という立地もあって、ソートーに集中している印象です。

修理は銀座がオススメです・笑。

かなりダークな雰囲気が漂っていたのでトットと一階に降りて、空き空きなマックブックエアーあたりで、椅子に座ってイヂリます。スペックは上がっているのですけれど、ちょっと触ったくらいでは「同じ」ですね。ホっとしました。休憩終了。

でも何かおかしい……ということでスタッフの方に「Retinaのプロはどれですか?」と再確認。すると、さっきまで触っていたのはスーパードライブが付いた旧型の15インチだった……というオチ。ハハっ・乾。

で、Retinaなプロは渋谷にはたったの2台。偶然にも空いていました。ラッキー。そして、画面を観る。「やばいな、これ」と素直に思いました。というか、もしかしたら口に出したかもしれない。「やばっ」と・笑。

やっぱり凄い。夢中になってイヂリまくりました。

で、帰ろう、と・笑。画面から目を離した時、「目、痛っ」と思いました。輝度とかわざわざ落としたのですけれど、ガン見が悪かったのか、モニタのエネルギーが凄すぎるのか……。

先日、NHK技研で最先端の高精細ディスプレイ間近にした時も、「精細度が上がると、写真とか自然と3Dみたく見えてくるのか」と思いましたが、単純に凄いですね。

これは買っておかないとヤバいシロモノなのでは……と思いましたとさ。まあMountain Lionが実装されつつ、13インチのProが出てからのオハナシではございますが。ワタクシのバヤイ。

以上、確認でした~。







2012年6月14日木曜日

「Path パス(SNS)」について

.
なんかの記事を読んで、SNSの「Path (パス)」というアプリをダウンロードしてみた。

特徴は……

ひとり150人までというかなり限定的なユーザー設定であることと、スマホ大前提でデザインされていることにある。

ダウンロード後の第一印象は、「めっちゃ洗練されたUI」。必要な機能がシンプルかつオサレに配置されていて、「使ってみたい」と思わせる力がそこにある。「Googleがかなりの額で買収を持ちかけた」という逸話なども自然と思い出されるほど。

「Path」の創立者のひとりが元Facebookということも無視できないポイントだと思う。というのも「比較」すれば、Facebookの特徴が逆に際立つがゆえ。

FacebookはPC育ちのSNSであり、サービスの多様性が魅力でもある。その多機能すべてをスマホという新世界に持ち込もうとするがあまり、時として重く、UIに関しても決して洗練されているとは言いがたい。

また個人名登録を大前提とし、基本5000人のネットワークを許容するFacebookは、それがことFacebook内であれば、登録数が増えるほどに「公共性」の色合いが自然と色濃くなってゆく。この傾向はウェブ全体からすればFacebookワールドが極めて閉じた特性をもっている、というのとは別次元のオハナシ。

端的に言ってしまえば、不特定多数の監視者が増えるほどに、囚人は大人しく振舞おうと自ら自制的になるということ。結果的に地上波のテレビと似たようなコンテンツに収斂してゆく。特に自営業者であるならば、ここにビジネス的な色合いも自然と濃くなってゆく。

特にFacebookに関しては、我が国ではブームなんだろうな……と感じさせる。良い悪いではなくブーム、流行(はやり)。2008年に日本語化なっているが、この時点ではあくまで個人的なファンが日本語化に貢献したものであり、当時のことを思い起こせば、未整備もいいところだったと思う。

Facebookが正式に日本法人を設立したのが2010年1月。その時点でも国内では100万ユーザー程度のものだった。国内ではmixiが先行していたし、mixiに後塵を敗したグリーなどはとっとと主戦場をケータイゲームにシフトしていた。Facebookとしては、サービスの多言語化の砦としてアメリカ外では初の法人設立を日本とし、映画「ソーシャル・ネットワーク」公開、続けて昨今話題のIPOに向けての路線を着実に邁進してきたわけだ。

再確認したいのはFacebookが日本法人を設立してまだ二年半程度ということ。ついこの間のオハナシである。

「そういえばmixiは?」と調べてみれば、アクティブユーザーの減少とか、嘘か真か売却話等、明らかに「本物」襲来の直撃を受けているご様子……。とはいえ、mixiとしては一口にSNSと言っても特性が違うことを前面に掲げ、優位性は存在し続けているとしている。匿名性や絶対数少なく閉じた環境構築であるとか……。

さて ここで、ぐるり巡って「Path」へと戻る。PC時代に獲得したユーザーに阿ること無く、「スマホ大前提」のデザインと機能がそこに存在している。

またある程度、Facebookに馴染んだ上でPathに触れれば、Gooleが提供する「Google+」の『サークル』の概念が理解でしやすくなる。

Google+、昨年秋に鳴り物入りで登場したものの、どうもまだユーザーはあまり増えていないよう。

マーク・ザッカーバーグを主人公に据えた映画「ソーシャルネットワーク」が公開されたのは2010年。やはりハリウッド映画化というのはパブリシティとしては最強であり、以降、Facebookの文字が各種メディアで溢れることとなった。当然認知度も飛躍的に上がる。スマホどころか、普段PCもまともに触れていない層でさえ「フェイスブックって何?」というレベルに今や達している。

さらに2011年となって、特に後半はAppleの話題でもちきりだった。それらFacebookの波、Apple再評価の波の中にあって、昨年秋に登場したGoogle+は、やはり「話題性」という点では次点となってしまったはず。

とはいえ「Google+」はまた(また)失敗だ……というのは早計のような気がする。というのも、個人がSNSに時間を投下するリソースは限られており、「まずはFacebook」というのが多数派のはず。ただし、自らのSNS世界が時間の経過と共に「公共化」されるに従い、人は「閉じた世界」も同時に求めるようになるもの。帰属する社会性に応じて人が様々な仮面を被り演じているのがリアルな世界のはず。「多数派に知られたくないこと」だってある。

ここで必要となってくるのが閉じたSNS。たとえば「Path」であるのなら、恋人同士で二人っきり……みたいな世界が想像に容易い。当然、中身は多人数が閲覧することができるFacebookとはかなり違ったものとなるはず。フツーは。

恋人同士ならいざしらず、もうちょっと多人数の緩いコミュニケーションの場合もあるはず。そういう場合に、「Google+」の「サークル」の概念は極めて便利。ただ、その概念とか具体的な設定は、ひと手間であり、個人登録→友達登録というシンプルな概念で繋がるFacebookに比べるととっつきにくい。なにせGoogle+の場合は、こちらだけでなく、相手側も「サークル」を新設する必要があり、人数が増えるほどに、これは明らかにややこしい作業となる。

自らのFacebookの登録人数が極めて限定的であり、そこに「公共性」などがあまり生じていない段階では、ユーザーは「サークルの意味」すら理解できないかもしれない。ただ面倒くさいだけ、となるはず。

ちなみにGoogle+は6月に入ってガラリとスマホ用のインターフェイスを刷新した。オサレになった。またPCでの仕事とスマホで出来ることをある程度、線引きしているのも特徴。ここでGoogleがPathへ食指を伸ばしたという事実も思い出される。バックグラウンドの処理はGoogleにとってお手のものであるゆえ、きっと、Pathの「シンプルで美しいUI」を手に入れたかったのだと予想する。

Googleとしては焦らないで二番煎じを演じるのが王道かもしれない……と思っているところ。現状ではだぶついたマネーが特に西海岸のスタートアップにはまだまだ流れ込んでいる。ここにPCだけでなく、スマホの急拡大という大波があって、Google自体もやや混乱気味、と。特にイカしたアプリとかは「ゼロ」から始めるスタートアップのほうが有利な場合が多い。インスタグラムしかり、フリップボードしかり。

とはいえ、スタートアップの多くがビジネスモデルの構築(マネタイズ)というハードルを抱えているのも事実であり、ここに新たな世界レベルでの金融危機などが勃発すれば、資金がショートするケースも増えるはず。事実、鳴り物入りでIPOを果たしたFacebookの株価の凋落は目を覆うばかりであり、バブルの象徴として、これが「スタートアップの危機」に繋がるという識者も存在するほど。

Googleとしては現在はスタートアップ企業のバブルだと捉え、環境が変化して相手が弱ったところでパクっと食べちゃえばいい(資本提携、及び買収)わけだ。ただし、消化吸収(サービスの統合)を良くするために、似たようなサービスは最低限整えておく、という構図かもしれない。

フリップボードとGoogleカレントのふたつを見比べてみれば分かりやすい。いちユーザーとしてはカレントは「?」だが、先行するフリップボード側としたら、かなり怖い存在に映るだろう。だから頑張るということにもなる。Googleとしては最低限のプレッシャー掛けるだけでいいのかもしれない。あるいは特定のハードウェアの登場、タブレットのNexus7発売と同時に本格版を出すとかいう戦略も考えられる……。

イケイケなザッカーバーグくんであるものの、Appleに実質吸収されて、はいおしまい……てな可能性も無きにしもあらず。ハードとOSとブラウザーのいずれももっていないというのは、アイデンティティの確保という意味で今後は厳しいだろう。

逆に「Google+」の概念や利便性は、多数派にとって浸透するのに時間が掛かるものの、実質トップシェアたるクロームの一番目立つところに実装済みなわけで、時間の経過とともに、より普遍性をもつのはこちらかもな、と。 



2012年6月12日火曜日

「2012 夏モデル」について

.
そろそろ2012夏モデルの実働するデモ機がケータイショップの店頭に並んできましたね。とは言ってもアレとアレ、くらいなのですが・笑。

昨日触ったNewModelは凄かったな……。アイコンの隅とか滲んじゃっている印象なのですもの。もちろん輝度調整とかしましたよ。当然アイコン下のアイコンラベル(文字)とかも読みにくい……。

モニタが小さいとか、アイコンそのものの表示が小さいとか、そういうことではないのですね。

原因は、完璧に「モニタの質」。

「HTC J」の場合は、かなり長時間、ガン見し続けていた結果、「あれれ?」みたいな感じで、ふとモニタのスペックを思い出すこととなったのですが、今回のは最初っから「え゛ー」てな感じ。

昨今、ワタクシのGalaxy Nexusの有機EL SuperAMOLEDくんも、当初の噂どおり、「色焼け」して、なんか白発色が青みがかってきてしまいました。時期をみてクレーマーになって新品ゲットしようと考えている小さな小さなワタクシですぅ・笑。

で、ケータイ選びは難しいとは思うのですが、やはり絶大なのは「モニタの質」ですね。サイズは二の次。とにかく「質」。と個人的には考えています。

それを痛感させてくれちゃうのが「iPhone」。先日は結構、長時間、4Sをイヂったのですが、やっぱり操作に没入してゆくと、次第と画面サイズそのものは忘れちゃう。Retinaはやっぱり凄いわ。

指でモニタを触れた時の、ツルっではなく、ザラリとした感触もAndroid軍団と何か根本的に違うものを感じさせてくれます。きっとこの指先感もJobsさんのこだわりなのでしょうね。

ただし、いろいろ使っているとやっぱり「閉じてる」。たとえば本日深夜、iOS6が発表されて、Facebookが正式に組み込まれる……みたいな噂が立っていますが、これは何より「林檎の園」の消毒がもの凄いせいで、Androidだったら、「とっくの昔にフツー」のことなわけです。

話は戻って、「モニタの質」。これに関しては「生きている実機」をイヂらないと判然としないからな。個人的にはこれからはデモ機をイヂらないで買うってのは避けたいな。絶対。

さて、今晩のiOS6の発表で、当然何がしかの「New Model」もデビューすると思うわけです。iOS6を象徴するような……。iPadは出たばかり。iOS6入れると、Siriも動くよ、ぢゃ、ちょっと寂しい。インパクトに欠けるな。さすれば7インチパッドとか、iPhone5とかかなぁ。あるいはNew iPod Touchとか……。

Galaxy S3もイギリスや香港ではデリバリー始まっているから、日本のことなぞお構いなしにiPhone5だったりすると、面白いかもな。けど、LTE絡み(各国キャリアの事情)もあるしで、さすがiPhone5は秋口デビューかなぁ……。
↑ ということで、新しいAppleの新製品は、Powerbook系に集中していましたね。残念でありつつも、今後が楽しみ・笑。とはいえiOS6の新機能って「どこかで聞いたことあるようなもの」ばかり、な気も……。

ヲタな人は別にいいのですが、身近で「スマホ初めてぇ」という人には、やっぱりiPhone4Sが安全牌なのかな……。「何がいい?」と尋ねられたら、とりあえず「iPhone」とか言うことにしとこ~っと・笑。




「しゃべってコンシェル」について

.
そういえば……と思い、docomoの「しゃべってコンシェル」を入れてみた。

ひつじのキャラは「執事」のだ洒落であることに今更気づく・笑。

ダウンロードっ。

しっかりAndroid 4.0.4にも対応しているようです。

ただ、ダウンロードしてアイコンがホーム画面に実際に配置されて思ったこと。「こりゃ…… 凄い」。まいったな、という印象。結局、いろんな偉い人が口出し過ぎちゃうんでしょうね。神はアイコン(のデザイン)に宿る、と。

ケータイ(スマホ)に向かって喋る。という入力なので、結構、実験するシチュエーションには困る。

軽く、イヂってみた印象は、Google音声入力よりも「音声認識率」が低いな、と。きっとこのひつじさんは、様々な方から罵詈雑言を浴びせられているのだろうな……とかわいそうになっちゃいました。なので機械相手だからこそ、悪い言葉はなんか使う気になりませんでした。(ダイレクトに自分に跳ね返ってきそう……)

「Siri」さんのように独自アプリと積極的に連動させて、特定の言葉をコマンドキーとつつ、とりあえずの実用性を高める配慮……みたいなものは、軽く使ってみただけでは、感じられませんでした。

あと気になったのはフツーに「Google Play ストア」で配布されているんですよね。これってもしかして、auでもSBでもインストールできるってこと? あくまでもSiriと同じように、「docomoだからこそ」なサービスにしないと、ほとんど意味がないと思うのですが……。本質的な意味とか価値がやっぱり理解されていないで開発されたものなのかもしれない……。

能力的には「音声による検索の入り口」みたいなレベルかな、と。たとえば芸能人の生年月日とか知りたいと、執事な羊さんは、Wikiを呼び出したりする。後はいつも通り(あんたが)調べてね、みたいな。だったら最初っから「人物名」だけをGoogle音声入力すればいいわけで……。

ちなみに「夏野剛はいつブチ切れてdocomoヤメたのか」と思い、インタビューとか読み返した時があったのですけれど、2008年くらいの時点で、「これからのケータイに求められるのはAIだ」って言い放っていましたっけ。びっくりしてインタビューの日付再確認したくらいです。

Siriのシの時もないですよ、2008年ですから。ただ、当時のカーナビでさえ、音声入力よるガイドとか、学習能力とかかなりのものだったはずです。ケータイ(スマホ)は、カーナビ以上に、人に身近な存在だから、まずはAIがとても大切になるはず、と。次に「入力方法」とか語っていたのですが、「音声」はひとつの手段ですよね。そのインタビューではAIと入力手法としての「音声」は区別して語られていましたっけ。

もしかしてこの「しゃべってコンシェル」って夏野さんの置き土産かもしれませんな。ただし、「いや、こういうのでは……」とおっしゃるかもしれませんが。いや言うな、きっと・笑。

ともあれ、そのうちまた、しつじなひつじさんと遊んでみようと、思っているところです。「新発見」はあるのかなぁ。




2012年6月9日土曜日

「4.0.4 降臨っ」

.
Galaxy Nexusをroot化するほどの猛者ではありません・笑。

ただし、とっくの昔にAndroid4.0.4は正規Googleものが配布されておりました。とはいえ、です。OTAはケータイキャリア様との関係もありつつ、「docomo版 Galaxy Nexus 」ユーザーのワタクシとしましては、とっととroot化して保証対象外になる、あるいは良い子でじっと待ち続ける……のふたつの選択肢しかございませんでした。

昨年末の新品購入時はAndroid 4.0.1 、2月になってAndroid 4.0.2。以来、ナシのつぶて。もしかすると「このままdocomoは放置するのでは?」という疑念の日々を過ごしておりました。仮にそうだったとしたら秋口頃にはroot化して遊ぶかな……とマジで思っておりましたとさ。

ちなみにちなみに「HTC J」は、今のところ、Android 4.0.3。端末情報確認しつつ、「ちぃっ」とお下品にも舌打ち状態・笑。もちろん今後続々と夏モデルがデビューしてくるわけですけれど、そのほとんどは「4.0.4」ですね。

が、しかし。ぢゃ~ん。6月6日。docomoから「Galaxy Nexus SC-04D 7日から順次、アップデート」の正式告知。やっほー。ただし、です。このOTA作業は、Googleサーバから、神のごとく自動的にOTAが降りてくるというもの。どうも猛者の方は「手動」で積極的にダウンロードしちやったりしているみたいですが、平民以下のワタクシの場合、これはもうジッとして「4.0.4」が降臨するのを待つしかないわけです。あみん。

で、本日、起きてみると、「降臨済み」の告知が……。キターっ。もちろん速攻アップデートです。

けど……あんまし変わってない・笑

もちろんアナウンスされていた……
◆ テザリングに対応
◆ 白ロム化後のバグ修正
みたいなのは間違いないようですか、そもそも「イーモバ」もっているワタクシとしてはテザリング、それも3Gのとか必要ないしぃ。(なんかWimaxやっぱり……掴み悪すぎるのでは……と。そこで感じる3Gスピード……)

調べてみると、タスクコマンドの表示の敏速化とかいろいろ使い勝手の細かい改善はなされているようなのですが、確かにそう言われればそうかも……なレベル・笑

などというのはともかくぅ、「この時期」、夏モデルがこれから出始めるという時期に、一足早く、Galaxy Nexusを4.0.4化するっていうdocomoさんのやる気が意外というか……。「へぇ~」みたいな。

今から振り返れば、あえて冬モデルにGalaxy Nexusをラインナップする。というところがdocomoの「iPhoneへの決別」を強く示していたのかもしれませんな。iPhone導入しないとなれば、当然さすれば主力はAndroid軍団のみ。しかも今回発表された夏モデルがすべてAndroid 4.0モデルということを鑑みれば、社内社外、docomo開発陣営にとって、ある程度の台数の「Galaxy Nexus」を流通させ配っておくことって、必要というより必須だったのだろうな、と考えます。

また販売済みのAndroid 2.3モデルなどの4.0化も既にアナウンスされているわけですが、とりあえず最も4.0.4の整合性が高いGalaxy Nexusでデータ集めておけば、不測の事態なども回避しやすいのかもな、と。


↑ by iPhone4S's Camera

とはいえ、4.0.4化なって「単純に、数字が上がって、結構嬉しい」などと、マグルそのものなワタクシめでございます・笑 docomoの現場のスタッフの方々、ごくろうさまでございます。




2012年6月7日木曜日

続「Flipboard フリップボード」


『フリップボード』は、本当良くできているナと感心しています。

まだGooglePlay内でもデリバリーされていないAndroid用ベータ版ですが……。でも正式デリバリーに向けて積極的にアップデートもされていますね。

iPhone4ユーザーの知り合いが「以前、入れてみたけれどてんでダメだった」と言っていましたが、きっと日本語版デビュー前のものだったのだろうと予想します。なにせiOS用も日本語版が出たのは5月中旬のことですから。

似たようなコンセプトのアプリに「パルス」、そして「Google カレント」があります。「フリップボード」導入後、三度「Google カレント」をインストールして再確認してみたのですが、SNS系の個人アカウントが必要なサービスに関しては一切フォローしていないのですね、カレントって……。フリップボードと比較してみると「Googleがやりたかったこと」が判明するのですが、現状ではあまりに中途半端な状態という印象です。

Googleは多方面で追いかけるしかないのでしょうね。今は。







2012年6月6日水曜日

続「HTC J」について

.
「HTC J」に『カメラICS』を入れてみました。もちろんまったく問題なく動作しました。ただJPEG品質を、いつもGalaxy Nexusで使っている「ウルトラ」設定にして、画像をメールしてみたところ、送付が遅々として進みません……。WiMAXなんだけどな、これ……。

ご覧のごとく「Chrome Beta」などもダウンロードしましたけれど、これもダウンロード中に撮影できるくらい、結構ゆったりペース。もちろん場所にもよりますが、3Gよりかは明らかに速いですけれど、思ったほどではない……という印象。

あと片手持ちで結構長時間「HTC J」イヂっていても、疲れる感とかほとんどなく、やはりファーストインプレの「持ちやすい」「手に馴染む」な印象はそのまま。アプリをダウンロードしまくっても発熱問題とかもてんでありませんでした。

そうそう、ふと気づいたのが「小さい文字」がちょっと見にくいかも……ということ。Galaxy Nexusと比べても文字サイズそのものはほとんど変わらないのに、ちょっと見づらく感じる時がある。きっとこれはモニタ画面のドット数の差だと思います。

RetinaDisplayでAppleが高精細にこだわっているのもご存じのとおりですが、やはり「そこに差はある」と捉えるべきでしょう。文字だけでなく、写真でも差は出ます。やはり…。ただし「HTC J」のモニタは有機ELではありますし、電池とかCPUの負担とかのバランスを考えた上での選択だと思いますね。十分以上にキレイ。

これから各社夏モデルが登場するわけだし、なんかAndroid4.0欲しいって人は発売時期もあって悩ましいですねぇ。しかもiPhone5のリークっぽい濃いぃネタは今回は多いような気がする……。iPhoneそのもののサイズだけでなく、「nano」とのリンクとか、7インチの「iPad Mini」新登場とかモーソーはえらく拡大中ですね・笑。




2012年6月4日月曜日

「Pulse パルス」について

.
「Flipboard」がいい、と言っていたら、似たようなので「パルス」ってのがある、と言われた。

早速、ダウンロード。イヂル。

なるほどね。

そもそもFlipboard の時、「基本的にこういう一覧できちゃうアプリって便利だし、いろいろなやり方あるよな」と感じていただけに、「やっぱり他にもあるんだ……」みたいな感じぃ・笑

ただバルスは基本的に「並べる」、「ただひたすら等列に並べる」って感じかな。SNSなんかとのリンク設定も少なめだし、項目を増やした時の画面切り替えとかも画面ごとのスワイプとかではなく、ページのテキストをタップするみたいなPCテイスト。

アプリのコンセプトがまずあって、やっぱりフツーだと「パルス」みたいに作ると思うのですね。次に「フリップボード」をイヂってみると、「なるほどアイデアをここまでヴィジュアルや、UIの操作性で高めることができるんだ」をみたいな、そんな印象を受けますね。

またフリップボードはその美しいビジュアルだからこそ、雑誌と正式提携してのマネタイズが容易となっている面もある、と。

「ひとつのアイデア」をどう製品化してマネタイズに繋げるかっていう大きな流れで捉えると、パルスとフリップボードの違いはとても興味深い。

あるいは育ちの違い。パルスはAndroid2.x育ちで、フリップボードはIOS育ちかな、と。特にパルスは、初期のCPUパワーのない時代のAndroidに引きづられているのかもしれないな、と。

とりあえず個人的にはフリップボード、かなり気に入っています。



2012年6月3日日曜日

「HTC J キタっ」

.
Galaxy Nexusと重ねても、どっちが大きくてどっちが小さいという印象はあまりありません。特に筐体の「幅」がポイントだと思います。Galaxy Nexusが68mm。HTC Jが、66mm。片側で1mmづつしか違わないので、現物を重ねても「ほとんど同じ」な印象を受けます。

ただし特に「幅」は「片手もち」の際の持ちやすさに直結します。ぶっちゃけ個人的にはびっくりするほどHTC Jは手に馴染みます。不思議なくらい。

この理由を探してみましたが、まず言えるのは画面側の縁(フチ)の形状です。ガラス面も含めてエッヂをとってしまっており、なだらかな曲面で構成されているのです。かたや、Nexusを含む多数派は、モニタ面はスクウェアでありエッジが立っています。ビジュアル的にはこっちのほうが、「枠」がピっとしていて格好良く見えるものですが、親指の付け根の部分にエッジが当たるので、わずかな出っ張りでもヒトは違和感を感じてしまうのではないでしょうか。

また、パッと見はHTC Jはなんか野暮ったく感じさせる…かも。これは「額縁のない絵」をイメージしていただければよい。周囲がなだらかにラウンドしているので、どこか曖昧な雰囲気を漂わせてしまう。ただし、「ケータイの風情を眺める」のではなく、モニタに意識を集中してしまえば、そんなことは関係なくなってしまう。

HTC Jはガラスマ機能フル搭載というのがウリですが、カラバリや乃木坂46のCFを眺めれば分かるとおり、「日本の女性」もソートーに強く意識しているモデルだと思います。さすがに「幅=66mm」は現状でのスマホ最大サイズ級ですから、この「持ちやすさのこだわり」は大いに評価できる部分だと感じさせます。

またHTC Jのモニタ側のなだらかな曲面は自分で意識して撮影して分かったことですが「写真表現としてとっても難しい」ようです。ガラスが曲面を描いていても、素材そのものは透明だからです。ライティングとかソートー凝らないときっと一枚の写真で他者に伝えるのは難しい。

当たり前ですが、店頭でモックやデモ機に直接触れてみるのが一番でしょう。

さらに「手に馴染む」印象の理由の2つ目は「重量バランス」です。HTC Jの場合は、カメラレンズのちょっと下、HTCのロゴが入っているあたりが最も重め、という印象です。筐体を縦に持って、丁度上部から3分の1くらいの場所です。比較的上部に重心を配置するというのは、たとえばモトローラのRZERなどが典型例です。逆に下部に重心を配置する極端な例がGalaxy Nexusでしょう。

理屈からすれば、下部というか底部に重心があるのは安定しているというのが正解。ただし、日々、Nexusをイヂリつつ、様々なスマホを持ってみた経験からすると、「ちょっと上目のほうが座りがいいのかな?」とは感じていました。

Galaxy Nexusの場合は常に「油断すると落とすぞ」みたいなキモチが働くのですが、HTC Jの場合は手に馴染むので、「落とす」という概念すら忘れがち。イヂリながら「買ったばかりのHTC J落としたら恨まれるぞ、注意な」とわざわざ自分自身に言い聞かせる必要があるほどでした。

とりあえず、「手に馴染む工夫が凝らされている」、それがHTC J。

各種アプリやウィジェットの再配置などしてみましたが、「4.3インチは狭っ」と感じました。普段、使っているのが4.7インチで、アイコンの絶対的なサイズは同じようなものですから、当然、「狭くなった机の整理」をしているようなものなので、狭いと感じるのは当然でしょうか。

ただし、テキストを読む時の必要とする絶対的な面積ですとか、片手操作時における親指のリーチとかを考えた場合、4.3インチで十分、あるいは4.3インチのほうが便利な場合は多いかと思います。この部分については、もうちょっとHTC Jをイヂらないと見えてこない部分でしょう。

なので理屈では「4.3インチくらいがベストでは?」と思っていたのですが、実際にHTC Jを「ほぼ自由」な環境でイヂってみて自分でも驚いたのが「狭いと嫌だな…」と感じている自分なんですよね。もちろんこれって慣れの部分が絶大だと思うのですが、HTC Jをイヂリながら、なんと逆の大画面たる「Galaxy S3」ってどんななんだろーとか思い始めている自分にビツクシというか・笑。

またHTC Jは、買収したBeatsの「音」も話題ですが、ワタクシの場合、「音の良さ」は個人的な経験値の中での絶対的なものと比較してしまうので、評価者としてはそもそも落第。普段もケータイとかiPodとかの音源まったく聞いていないしぃ。「そもそも、こういう感じだよね…」という印象でした。

さらにHTC Senceに代表されるUIに関してですが、イヂりながら感じたのは「同じことするのに、これだけ表面的なもの変える必要ないのでは?」ということでした。もちろんOSは当然、Android4.0。auというキャリア用のサービスもある。違っていて当然なんですけれど、「わざわざ、これ?」みたいなことが多いような……。Nexusが出た時のコピーの「Pure Google」っていうの自然と思い出してしまいましたね。

今度のNexusは5社くらいから同時に出て、UIも統一性をもたせるのではないか?なんていう予想記事が出てますけど、手練のHTCはともかく、メーカーレベルで下手にUIイヂリまくって、混乱を招いているAndroidギョーカイってあるんじゃないかと思っています。表面的な化粧だけ変えて個を競う……みたいな世界かな。

本エントリーを書く前に、個人でHTC Jを購入した方々のインプレを読んでみましたが、いきなし「おサイフ携帯」が機能しないっていうトラブル出ているみたいですね。凄いヒトになると、発売からわずか一週間で2回も新品に取り替えているヒトがいました(つまり新品3台がそのヒトの手に渡ったということ……。マジっすか)。個人的にはガラスマ機能はまったく使わないので関係ないのですが、「またですか……」と、ちょっと信じられないキブン。

暗い終わり方は嫌だな・笑。そうそう、やっぱりHTC Jのカメラはいい。素直に羨ましい。レンズ明るいのはとてもいい。連射もいい。ピントも来てる。素晴らしい。これからのスマホは、やっぱりカメラとかムービーの機能とか今まで以上に大切だと思います。あと、HTC J、今度イヂる時は「Camera ICS」入れてみてどうなるかリポートさせていただきますね。

夏休み前までに余裕をもって最新スマホが欲しい。そういうヒトにとって、やっぱりHTC Jはソートーに期待に応えてくれるモデルなのは間違いないでしょう。auの通信品質も見逃せませんね。当面の安心感というか。アプリとかダウンロードした時、自分の場合と比べてビミョーに「遅いかも」とは確かに感じましたけど、ブラウジングレベルでは、そんな印象まったくなかったし。

さまざまに悩ましすぎるスマホ、ということで・笑




2012年6月2日土曜日

「docomo」について

.
真面目にウォッチし始めたのは昨年末から。なぜならGalaxy NexusというAndroidを購入したがゆえ。当然、同時期発売のGalaxy S2 LTE と比較した。大枠では「似たようなもの」であるが・笑。

ただし、Nexusは「Android 4.0」という新OSがウリ。かたやS2 LTEは、OSはAndroid2.3 という旧式のままだが、商品名にもある通信方式「LTE」、docomoで言うところの「Xi(クロッシィ)」がウリとなる。

世の趨勢として、3G(FOMA) → 3.9G(LTE = Xi) → 4G という流れにある。当然、世代が新しいほどに高速通信となる。が、通信基地局の整備には当たり前だが時間が掛かる。

そこで一消費者としては、「今のXiエリアはどげなもの?」と確認することとなる。当然、ですよね?

腰抜かしましたね。マジでビツクシした。だって、昨年末の時点で関東だと環八以内がいいところ。にもかかわらず、地上波では冬モデルのCFをガンガンと流している。「Xiは速い」みたいなのが目立つ。で、こんなエリアしかまだないの?

目の前で起こっていることが俄には信じられないほど。



で、Nexusを引き取る際にdocomo shopの店員さんと雑談したんだけれど、「ウチでもXi買ったのがいるんですけど~、ただ机の上に置いているだけで、電池がガンガン減って困ってるみたいですね」と。Xi回線との接続が不安定な場合、Xi端末は3Gの電波を拾おうともがき続けているので、勝手に電池が減りまくり、というわけ。

スマホの急激な普及で3G回線が逼迫しているのが現実。ゆえに速い遅いではなく、3Gから3.9Gにユーザーを振り分けたいというのも理解できる。

ただし、キャリアとしてやるべきことは大きく3つあるはず。

1. 3Gトラフィックの現状をユーザーにしっかりと説明すること。
2. LTE基地局を前倒しで急速に整備する努力。
3. Xi前提でもいいから、任意で通信方式を端末側で選択可能とすること。

2012夏モデルの発表会で孫さんは今年も含めた三年間で通信インフラに一兆5000億円ブチ込むとした。LTEや4Gだけでなく、これには今まで許認可がなく未整備だったプラチナバンドへの対応も含まれるが、とにかく年間5000億円となる。

かたや先日docomoがアナウンスした今年度のインフラ投資は1500億円。政治力もあり技術力もある。となれば後は金を出すか出さないかの問題。金はあるよ、儲かっているんだもの。でも、投資はしないって。いや、旧来決まっている事業計画どおりにことを進めるということでしょう。

また通信方式を端末側でユーザーが任意に行えるかどうか? だけれど、浅薄な筆者の知識では、既に発売済みの冬春モデルでは出来ない。XiならXi優先。Xi回線が届かないところだけ自動的に端末が3G回線を探し、切り替えるというもの。

今度出る夏モデルの詳細は知らない。ただし、基本的に全機種「Xi スマホ」。ガラスマさえない。ユーザーにこの点で選択肢はない。

ただし、台湾とか香港で出たばかりのグロスマ、「Xperia ion」の場合、日本語環境への対応はもちろんのこと、通信切り替えのモードが設定されている。基本的にはionは多くを夏モデルの「Xperia GX」と共有している機種と見受けられるが、果たしてGXにもこのモードが用意されるのか? もし無かったらdocomoの「意思」と捉えざるをえない。メーカーレベルではいくらでも対応できるという証明がXperia ionだ。

先のエントリーでも述べたようにdocomoの特にMNPでの凋落は2008年から始まっている。丁度、前社長が就任した時から。彼は先日退任したばかりだが、退任の辞で「もともと私は、固定回線上がりでナニも知らないで、周囲の皆さんからいろいろ教わって感謝します」と。就任当時タブレットのことをタンブラーとか言って話題をさらったらしいし……。パンピーが想像する以上に「良くわからない人」が社長に就任すれば、「なにもしない」「何もできない」。

しかも折り悪くiPhoneが発売されてガラスマからスマホへの黎明期にもあたっている。auの田中社長によれば2011年だけで通信量は3倍にも増えたそう。もちろんスマホ普及のせい。当然各キャリアは通信状態を精密にモニタリングしているわけで、スマホの普及度合いによって、どう通信量が増えてゆくのか?などという「未来予測」は出来ていて当たり前。ただし、「やらない」「やれない」。

結果、docomoのとった対策は何かと言えば、「多くのリスクや不便を末端ユーザーに押し付ける」。

完全に「同じ構図」。他と。はー。

そもそも黎明期のdocomoってNTT本体からすれば、左遷みたいな会社だったらしい。だから当初の社長は「なにくそ」ってことで、夏野剛みたいな有能な外様を重用してまで超優良企業へと成長した。アウトサイダーだったわけ。当初は。けれど、NTT本体が団塊の世代の超大量の社員抱えて凋落してゆく一方で、docomoは急成長していった。すると、docomoの六割以上の株をもっている大株主様でもあるNTT本体は、メタル回線育ちの経営陣を送り込んでくるという構図。ほぼ間違いなく。

試しに、「夏野剛がブチ切れてドワンゴへ行った年」を調べてみれば2008年なんだよね、これが。一応外様でも業績認められて取締役っていうしっかりしたポジションまでもらっていた。しかも夏野自身がこれからはスマホの時代って死ぬほど分かっている。やめないよね、フツー。生来の跳ねっ返りでも、よっぽど凄~くない限り、きっとヤメない。けど、ヤメた。すなわち我々が考える以上に「スゲー」んだよ。

とすれば昨今のdocomoの「はぁ?!!!!」な振る舞いも納得できる。悪ぢゃないの、◯ーなの・笑。



他とまったく同じ構図。はぁー。

で、docomo新社長の経歴確認して勝手に予想するに「これからの4年も同じ」。ちなみに孫さんとJobsさんとかGatesさんとかほぼ同じ世代って理由がある。PCに対するリテラシーの違いが世代に現れているわけ。だから想像以上に年齢も大切。年齢だけで、すべてを判断するものでは当然ないが、これはきっと大きい。実際、山田元社長だって何だかんだいっても理工系だからね。でも……きっとそういうレベルでのオハナシではきっとナイっていうこと。

だから逆に、もともとdocomoと同じ根っこをもつauが、孫さんと同じ年の田中社長をトップに据えたってそれだけで刮目に値する。目立ちにくいけど、年功序列を破戒しているんだもの。若い世代からすれば似たようなオヂさんだけれど、ひと世代auは年功序列をスっ飛ばしているでしょ? これは歴史ある大会社のバアイ、凄いことなんですよ、きっと。

いろいろ固有名詞とか出しちゃったけど、言いたいのはこういう感じで「フラット化」してゆくんだろうな、ということ。特にハードウェア的に最先端でありつつ、パンピーにとっても衣食住の次の必須コモディティとなったスマホだからこそ、フラット化のスピードが激速いということ。

もしかしたら後2年くらいで携帯3キャリアのシェアって横並びになるかもね。

まあこれぞ「資本主義と自由」。